松浪正信 社長
 「コアビジネス」を、いま一度、追求する年にしたい。当社は“エンベデッドのコア”と称され、組み込みソフト開発での強みをもつ。IoT/M2M関連のモジュール製品の品揃えは、SIerのなかではトップクラスを誇る。準天頂衛星に対応したシステム開発や超小型原子時計モジュールの開発・応用にも戦略的に取り組んでいる。また、IT資産管理ソフトの「ITAM(アイタム)」をはじめとする業務アプリケーションでも独自の地位を築いてきた。

 これらの製品・サービス群は、まさに当社のコアビジネスといえるが、私は地域においてもコアビジネスを確立させていきたい。当社は単体ベースで約1000人の従業員のうち、6割余りが北海道から九州までをカバーする六つの地方拠点の社内カンパニーで勤務している。IT投資の7割が首都圏に集中するといわれる情報サービス産業の構造にあって、地域に根ざしたビジネスを重視してきた。

 歴史的にみれば、組み込みソフト開発と密接に関係がある電機や輸送機械メーカーの事業所の近くに拠点を置いたところから始まっているが、メーカーの生産拠点の海外進出が拡大するのに伴い、地方での仕事が伸び悩んでいるのも事実。だからといって、人件費の安さ目あてにニアショア的な開発案件を東京から発注するのでは、コアビジネスとはいえない。エネルギーや農業、医療といった当社の強みを生かすことができる領域で、地域の経済活性化に役立つ真の「コアビジネス」を一段と拡大させていく。