山田伸一 社長
 一昨年は内部不正、昨年は標的型攻撃による情報漏えい事件が社会的な問題となり、主力分野の一つであるセキュリティでは引き合いの強い状況が続いている。2020年の東京五輪・パラリンピック開催までこの傾向は継続するのではないか。とくに、「クラウドの境界」の領域で当社の強みを発揮できると考えている。クラウドサービスにデータをアップロードする際、自動的に暗号化を施す、あるいは分散して保管するといったものだ。また、ウェブサイトを保護するソリューションを「TrustShelter」のシリーズ名でとり揃え、DDoS攻撃や改ざんからの防御・検知、ぜい弱性診断・対処支援など、あらゆる面からサイトを守れる体制を整えた。

 コールセンター向けの音声分析ソリューション「ForeSight Voice Mining」も、今後の伸びが期待できる製品だ。通話の音声データを分析することで、顧客の不満の原因を抽出したり、オペレータの対応改善に役立てたりできる。ビッグデータやIoTといった新技術は、従来は扱えなかったデータを活用して、ビジネスを改善させるという点で本質的には共通しており、当社が力を発揮できる領域も大きい。

 かつて当社はNTTグループ内向けの事業が大半だったが、外販向けのソリューションやSIサービスで一定の成果が出せる力をつけてきた。新しいビジネスを創出するための「戦略ビジネス特区」といった組織も社内に設置しており、今後は楽しさを感じていただける会社になっていけると考えている。