クラウドサービスを導入したいと思っても、似たようなサービスが多くてどれがいいかわからない、というユーザーの声を聞いたことはありませんか。本連載第一回目は、そんな課題の解決を目指す「ボクシル」を手がける、スマートキャンプを訪ねてきました。
Company Data会社名 スマートキャンプ
所在地 東京都港区
資本金 9852万円
設立 2014年6月4日
社員数 8人(16年6月時点)
事業概要 クラウド資料作成サービス「SKET」、法人向けクラウドサービスマッチングサイト「ボクシル」の開発・運営
URL:http://smartcamp.asia/ どんなサービスなの?ユーザーとベンダーを結びつけます。
「ボクシル」とは、6月に創業3年目を迎えたスマートキャンプが運営している「法人向けクラウドサービスマッチングサイト」のこと。サイト上には現在、500社以上のサービスをラインアップし、各サービスの資料を用意しています。ユーザーがここから資料をダウンロードすることで、ベンダーとのマッチングが発生します。

クラウドサービスの口コミ比較例
何が新しいの?
古橋智史
代表取締役口コミ比較やチャット機能が特徴です。
ボクシルの大きな特徴といえるのが、類似サービスを口コミで比較できること。ユーザーが導入にあたって何か不安に思うことがあっても、口コミを参考に検討することができます。また、ユーザーとベンダーとをつなげる専用のチャットもあり、ここで両者が直接やりとりすることも可能です。
どんなビジネスモデルなの?資料請求が行われると、報酬が発生します(予定)。
今は無料ですが、この秋頃にはボクシル上でユーザーがサービスの資料請求をすると、ベンダー側がスマートキャンプに報酬を支払う仕組みになる予定。「資料請求1件あたり1万円前後を予定している」とのことです。
創業の経緯は?初めは「SKET」からスタート。
古橋智史代表取締役が以前会社に勤めていたとき、「本業ではない資料作成に時間を取られるのは非効率」と感じたことが起業のきっかけ。「先進国のなかでも、日本のホワイトカラーは労働生産性が低いといわれています。これと自分の体験をかけ合わせたときに浮かんだのが、資料作成代行でした」。さらに、「作成した資料で自動で営業ができるようになれば(さらに業務を効率化できる)」という思いが、ボクシルの開発・サービス資料の提供へ至りました。
よろしくスマートキャンプ
「ゆくゆくはパッケージソフトや研修サービスなど、BtoBのあらゆる商材をボクシル上でマッチングできるようにしていく」ことが目標。「今年の9月か10月頃には次のカテゴリを展開しようと思っている」とのことで、近いうちにボクシルはまた大きく進化しそうです。将来、ボクシルにあらゆるカテゴリが出揃ったとき、「法人向け製品・サービスを検討するならまずボクシル」という動きが出てくるのではないでしょうか。スマートキャンプは「ボクシル」でイッポ前へ!