企業が自社の商材を売り、利益を上げていくうえで「営業」は何よりも欠かせません。そして、営業パーソンの業務効率化を促すため、SFA(営業支援システム)を導入する企業も多いことでしょう。今回は、ちょっと変わったSFA「Senses(センシーズ)」を提供する、マツリカを紹介します。
Company Data会社名 マツリカ
所在地 東京都渋谷区
設立 2015年4月30日
社員数 9人(2016年6月時点)
事業概要 営業支援プラットフォーム「Senses」の開発・運営、営業活動におけるコンサルティング業務、その他インターネットインフラ事業の開発・運営
URL:http://www.mazrica.com/ どんなサービスなの?
黒佐英司
代表取締役Co-CEO人工知能(AI)搭載型のSFAです。
SensesはAIを搭載した営業支援プラットフォーム。真に営業パーソンの業務を支援することを目指して、AIが次の営業行動をいつ、誰に、何を、どのように行うべきか示します。いうなれば、「新人でもすぐに営業ができるツール」です。
何が新しいの?過去の営業情報から学習し、次のアプローチの最適化を図ります。
単に入力した情報を管理するためだけではなく、「過去の営業情報に詰まっている成功/失敗体験を学習して未来の行動につなげる」ことがポイント。例えば、メールを送信するアクション一つをとっても、いつどのタイミングでどのような文面で送るのがよいのか、過去の類似パターンの成功事例をもとに最適解を分析。導き出した最も効果的と考えられるアクションがレコメンドとして浮かび上がり、行動に移すことができます。
どんなビジネスモデルなの?大手のSFAより安く使えます。
Sensesの料金プランは明らかにしていませんが、1ユーザーあたり「大手ベンダーが提供するサービスの2分の1から3分の1」の価格とのこと。今は独自の販売チャネルやインバウンドによる導入がメインですが、代理店経由での販売もこれから検討していくようです。
創業の経緯は?既存SFAへの疑問から、Sensesの開発へ
黒佐英司代表取締役Co-CEOは、「いずれ起業したい」との思いを抱きつつ、まずは売る力を身につけるため大手住宅メーカーで営業に従事。その後、ITベンチャーで経営に近い立場で経験を積みます。Sensesは、営業として自分自身がSFAを必要としていたものの、なかなかフィットするものがなく、「(SFAが)本当の意味で現場のためになっていないのでは」「営業はきちんと整理された情報を活用できていないのでは」と疑念を抱いたことが開発・提供の契機となったそう。そして、「考えていることが近かった」という飯作供史・代表取締役Co-CEOとともにマツリカを立ち上げました。
よろしくマツリカ
SFAといえば、大手ベンダーが強力な製品で数多くの顧客を獲得し、圧倒的な存在感を示している市場。勝負を挑むにはなかなかハードルが高いのでは……、と思いましたが、マツリカでは既存の製品を別視点からみつめなおし、「SFAを再発明する」ことを狙っています。その結果、生み出されたのが、学習するSFAのSenses。「一つひとつの営業行動すべてを支援する」という強みを武器に、SFAに変革を起こそうとしています。マツリカは「Senses」でイッポ前へ!