人工知能(AI)を利用した製品やサービスがどんどん登場し、AIによって何ができるのか、新たなものに出会うたびに興味が掻き立てられます。今回新たに出会ったのは、AIを活用したOCRのクラウドサービス「AI inside」。その販売を手がけるAI insideマーケティングに行ってきました。
どんな会社なの? 
永田純一郎
代表取締役AI insideの販売業務を行っています。
AI insideマーケティングは、AI insideの販売とリセラー向け教育研修を行うことを目的に、AI inside社とFCEエデュケーションが合弁で設立した会社です。
AI insideって何なの? 手書き文字を読み取り、テキストデータ化するクラウドサービスです。
AI insideは、手書き文字を読み取るクラウドサービスのOCRです。定型フォーマットに書かれた手書き書類を、一晩でテキストデータ化するというもの。ふだん使用している複合機やスキャナ、カメラなどを通して手書き文書を読み取り、17時までにデータベースに保存すると、翌日朝11時までにCSVデータ化してアウトプットします。これにより、これまで人が手作業で行ってきた入力業務をAI insideが代行し、入力業務にかかる時間や労力の削減、入力ミスの減少などを実現します。
ほかのOCRと何が違うの? 人工知能を搭載しており、読み取りの精度の高さが従来製品とは異なります。
AI insideは、「Neural X」と呼ばれる人工知能と自然言語処理技術を活用していることが特徴で、手書き文字を「99.89%(AI inside調べ)」の精度で読み取ります。「一般的なOCRの読み取り精度は1~6割」(永田純一郎代表取締役)を踏まえると、これはたいへん驚異的な数字です。全角/半角を見分けるとともに、たとえフォーマットの枠から文字がはみ出していたり、二重線で文字を訂正していたとしても、そこだけ文字を読み取る/読み取らないようにして対応します。
今後の方向性は? 2020年に、AI insideマーケティングとして、売り上げ100億円規模を目指します。
とはいえ、この目標にこだわるというわけではなく、「業務の効率化ということに対して、市場にこれだけのニーズがあると感じている」ということ。パートナー企業との連携を通して、より価値のあるソリューションの提供を行っていきます。
よろしくAI insideマーケティング
本格的にAi insideの営業活動を開始したのは、今年の5月から。夏の展示会に出展し、「ものすごく反響があった」と永田代表取締役は話します。とくに金融や不動産といった手書きの書類を多く利用している業界からの引き合いが多く、手応えを感じているようすです。
今後は、業務フロー全般をより効率化していくことを目指し、パートナーとの連携を進めていく方針。先週の当コーナーに登場いただいた、RPAテクノロジーズもその一社です。AI insideマーケティングは「AI inside」でイッポ前へ!