Emotion Techの今西良光代表取締役CEOによると、顧客管理の考え方は、CS(顧客満足)からCRM(顧客関係管理)へ変遷し、米国ではさらに進んで、より一人ひとりに向き合い、価値を高めるCXM(顧客体験マネジメント)が主流になっているそうです。同社では、そのCXMの実現を可能にするツールを開発しています。
どんな会社なの? 
今西良光代
表取締役CEO
顧客ロイヤルティの向上を支援するクラウドサービス「Emotion Tech」を提供しています。
同社は、今西代表取締役CEOが早稲田大学大学院在学中に立ち上げたスタートアップです。顧客が自社の商品やサービスに対してどのように思っているかという「感情」を定量化して示し、ロイヤルティの向上を支援するクラウドサービス「Emotion Tech」を開発、提供しています。
具体的に何ができるの?独自の分析技術を用いてレポーティングし、CXMの実現を目指します。
Emotion Techでは、NPS(ネット・プロモーター・スコア)と呼ばれる顧客ロイヤルティを計測する指標を用いて、顧客の感情を定量化。感情データをダッシュボードに表示し、把握することができます。
これによって、それぞれの顧客に対して最適なマーケティングを行い、CXMの実現を図ります。
機能としては、NPSのもとになる顧客の声を取得するためのアンケート機能や、アンケートの評価が高い/低い場合にアラートで社内に通知する機能、評価に応じた顧客へのフィードバック(シェア、メッセージなど)を行う機能などがあります。また、3か月に一度、同社の分析官が顧客ごとに詳細なレポートを出し、改善点などを提案します。
NPSには、スコアが上がると売り上げも伸びるという収益との相関関係があります。これらの機能でNPSを高め、顧客体験の品質向上を目指します。
導入実績は?大企業を中心に、約160社へ導入しています。
ブライダル、住宅、保険業界など、顧客接点におけるサービスの品質向上に力を入れている企業や、フィットネスクラブなどの会費制ビジネスを手がけている企業への導入が多くあります。また、最近ではBtoB企業からの引き合いが増えているそうです。
よろしくEmotion Tech
「企業のCXM活動のインフラになる」ことを目指すと意欲的に語る今西代表取締役CEO。そのため、まずは今後の2年間で、Emotion Techの認知度を高めていくとのこと。その後は、「上場し、それを皮切りとして、海外に事業を広げていきたい」と展望しています。
製品面では、クオリティの向上を目指すとのこと。その一つとしては、「機械学習(AI)を活用して、過去のデータをもとにレコメンドを出す」機能を構想しているようです。Emotion Techは「顧客ロイヤルティ支援」でイッポ前へ!