今回登場いただくのは、ウェアラブルIoTビジネスを手がけるスタートアップのMoff(モフ)です。手首に装着して使用するウェアラブル端末「Moff Band(モフバンド)」と専用アプリを組み合わせた法人向けソリューションを提供。とくに介護用途向けに力を入れているようです。
Company Data会社名 Moff
設立 2013年10月
所在地 東京都千代田区
事業概要 介護予防・運動・教育向けのセンサー端末・アプリ・システムの企画・開発・販売
URL:http://jp.moff.mobi/ どんな会社なの? 
高萩昭範
代表取締役
自社開発のウェアラブルセンサと、それに連動するアプリケーションなどを開発・提供しています。
Moffでは、「Moff Band」と呼ばれるウェアラブル端末や、連動するアプリケーションなどを開発・提供しています。端末に搭載したセンサでユーザーの身体動作を認識し、アプリに反映できることが特徴です。
もともとは子ども向けのおもちゃとして発売し、国内にとどまらず、米国でも高い評価を獲得しています。15年8月には米国に拠点も設立しました。ほかにもイベント用途やICT教育向けソリューションを提供。最近では、Moff Bandを介護予防・リハビリテーション向けに展開を強化しています。
何ができるの?動作認識と結果の分析で、介護予防、健康促進に役立てることができます。
Moff Bandを装着して、動きを定量的に計測することができます。動画や3Dアニメーションを活用した、楽しみながら行えるリハビリメニューをアプリとして提供し、メニューに沿って身体を動かすことでフォームを分析、運動能力や可動域といった結果をダッシュボードに表示します。「単に運動能力を測定できるのではなく、コンテンツを提供して自分がどれだけできているのかを判定してフィードバックすることができる」(高萩昭範代表取締役)ことが強みです。
Moff Band 今後の方向性は?健康、介護系事業を主力にしていく方針です。
介護向け用途での一般提供は今春を予定しているとのこと。「今後、介護、リハビリテーション、生活習慣病予防、認知症予防のそれぞれの分野で、運動療法としてMoffが使われる世界を目指す」と、高萩代表取締役は意気込みを語ります。また、介護用途でも海外展開を狙っており、すでに問い合わせを受けているほか、病院などと実証実験に向けた動きを進めているそうです。
よろしくMoff
本連載にはこれまで30社にご登場いただきました。米国を中心に「海外進出を目指す」と、多くの方が口を揃えて話します。
Moffはすでに米国に進出し、拠点も設けているという点で、異色の企業でもありました。高萩さんは、「自分でいうのも何だが、米国でもトイ業界では名が知れている」と話し、高い評価を得ていると語ってくれました。
そしてこれからは、介護・リハビリ向けのソリューションでも、海外展開を目指します。これまでとは異なる分野で、Moff Bandは知名度を広げそうです。Moffは「Moff Band」でイッポ前へ!