SNSの普及によって、実に多くの人々の生の声が聞けるようになった一方で、ネガティブな書き込みが企業のブランドに泥を塗り、信頼性を損なうケースもあります。そうした書き込みへの対策となるサービスを、メソッドが用意しました。
(左から)會田綾平氏、石崎雄一 代表取締役 どんな会社なの?風評対策システム「SWAG for Business」を提供しています。
メソッドではもともと、SEOやリスティング広告などによるウェブを中心とした集客事業を行ってきました。現在は、ここで培ったノウハウを活用して生み出した風評対策システムSWAG for Businessの提供に力を入れています。
SWAG for Businessは、インターネットの掲示板やブログ、SNS上などにおける、ユーザーの風評被害につながりかねないネガティブな書き込みについて、ユーザー自身の手による早期発見・対処を支援するサービスです。ネガティブな情報の拡散を発端とした風評被害の発生を未然に防ぎます。
具体的には、1日に一度、ネット上をクローリングしてネガティブワードを検知します。書き込みの内容や、書き込まれたサイトの情報とその削除申請方法を、SWAGのダッシュボード上で一元的に管理・把握することが可能です。
今後の方向性は?人工知能を搭載し、ネガティブワードの検知精度を高めていきます。
書き込まれた言葉に対するネガポジ判定は、「形態素解析」「極性辞書解析」「アソシエーション解析」「フィードバック解析」の四つの解析手法を用いて行います。言葉によっては、いい意味にも悪い意味にもとれるものがありますが、人工知能が過去の判定実績や文脈などを学習して、次第に判定の精度を高めていってくれます。
何が強みなの?SWAGをメイン事業に位置づけ、導入拡大を図ります。
SWAG for Businessは、今年3月に正式リリース。すでに、大手メーカーなど「数百社の導入実績がある」(會田綾平氏)とのことです。最近は行政機関からの引き合いがあり、学校や医療への導入を進めていく予定です。石崎雄一代表取締役によると、会社としては今後、従来の集客業務からSWAGへとビジネスの比重を移し、「今年夏頃までに、1000社の導入を目指す」と話します。
よろしくメソッド
近年、店舗従業員のモラルのない行動を記した書き込みなどが炎上し、会社運営に悪影響を及ぼす事例が度々話題になりました。企業側に罪がなくとも、こうした書き込みの拡散は風評につながってしまいます。「炎上しそうな書き込みは、自分で対策できる場合が多いということを知ってもらいたい」と石崎代表取締役は力を込めます。
また、4月には無料で利用できる個人向けの「SWAG for Personal」もリリース。「ネットいじめ」の防止に役立てていく考えです。メソッドは「風評対策システム」でイッポ前へ!