コミュニケーションツールの多様化や働き方改革の加速によって、社内外の人との連絡の取り方や情報の管理方法も従来とは変わってきています。2008年設立のPhone Appliは、ウェブ電話帳サービスを提供。石原洋介社長は、「連絡にまつわる課題をクラウド側で解決する」と話します。
Company Data会社名 Phone Appli
設立 2008年1月18日
所在地 東京都港区(本社)
事業概要 アプリケーション開発/クラウド電話帳サービスの企画・開発・販売/各種IP-PBX設計・構築・保守/その他通信設備工事
URL:https://phoneappli.net/ どんな会社なの? 
石原洋介
代表取締役社長
ウェブベースの電話帳サービスを提供しています。
Phone Appliは、主力製品としてウェブ電話帳サービス「連絡とれるくん」を提供。連絡とれるくんの機能は、連絡先管理、名刺管理、着信表示の大きく三つあります。
連絡先管理では、社員の電話番号、メールアドレス、ビジネスチャットなどの情報を一覧で表示。連絡手段を簡単に選択できるほか、階層ごとに表示することができます。また、名刺情報を登録することで、社外人物の連絡先を社内で共有することが可能。名刺管理では、スマートフォンアプリで名刺情報をスキャンし、標準搭載しているOCR機能で情報を取り込めます。オプションで、オペレータを使った情報登録も可能です。着信表示では、電話帳に登録している人物から着信があった場合に、その人物の情報を着信画面に表示します。
電話帳の情報は、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスから閲覧することができます。情報は端末に置かず、すべてクラウド上で管理しているため、デバイス紛失による情報漏えいリスクを担保していることも特徴です。
これまでの実績は?約79万ライセンスの導入実績をもっています。
「各種コミュニケーションツールとセキュアに連携し、コミュニケーションがとりやすくなる。電話帳はみんなが毎日必ず使うので、非常に身近で重要なツールだ」と語る石原社長。現在、大企業を中心に多くのユーザーを獲得。最近はSMB(中堅・中小企業)向けにもアプローチを強化しています。
今後の方向性は?IoTを活用した新サービス開発に取り組んでいます。
「コレボレーティブIoT」として、電話帳に登録している社員が身に着けるデバイスに取り付けたセンサからデータを収集し、人の状況を可視化することに注目。現状、工場向けやオフィス向けなどに取り組んでおり、新サービスの開発に力を入れています。
よろしくPhone Appli
今年7月から新サービスとして、連絡とれるくんを提供。それまでは、「PhoneAppli Collaboration Directory(PACD)」という名称でした。何ができる商品なのか明快になったことで、好評を得ているようです。
石原社長によると、売り上げは19億円ほどにまで上り、「この1年で50人ほど採用した」というほど、同社はいま急成長中。来年にはオフィスを移転する計画で、「一番力を発揮できる場所で働いてもらいたい」と、さまざまな働き方改革施策を打ちながら、さらなる成長を目指しています。Phone Appliは「連絡とれるくん」でイッポ前へ!