人工知能(AI)の技術が発展し、「AIに仕事を奪われる」などともいわれ、実際に一部の仕事をAIに置き換える企業も出てきています。一方で、「AIは“共感”ができず、“目的”を創造することができない」と、VISITS Technologiesの松本勝代表取締役社長は話し、AI時代に働く人たちにはよりクリエイティブな能力が求められるといいます。同社では、AI時代の企業活動を支えるツールを提供しています。
どんな会社なの? 
松本 勝
代表取締役社長
「ピープル・アナリティクス事業」を手がけています。
松本代表取締役社長いわく、ピープル・アナリティクス事業とは「大きくいうと、HRTechの一部」であり、「人がどんな気持ちで、どんなときに動くのかという、人を科学する事業」です。「共感」をもとに社員と学生をマッチングするアプリ「VISITS OB」を提供しています。今年10月には、新サービスとして「ideagram(アイデアグラム)」の販売開始を発表しました。
どんなサービスなの?人の創造性やアイデアの価値を定量化して可視化することができます。
「アイデア測定&創出ツール」と呼ぶideagramでは、参加者間でアイデアの創出・評価に関する2種類のテストを受けてもらい、その結果を独自開発技術のアルゴリズムを活用して数理的に解析することで、アイデアそのものの「価値」や人のアイデアの「創造力」「目利き力」を定量化することが可能です。主に、企業の新規事業企画や採用・研修、人事配置を目的に活用することを狙いとしています。
とくに、新規事業開発やオープンイノベーションに意欲的な企業から引き合いが多いとのこと。「リリースから1か月の間で、すでに導入を決めた企業もある」と、松本代表取締役社長は話します。
今後の方向性は?仮想通貨事業に参入します。
松本代表取締役社長は、「アイデアの価値を定量化して流通可能なかたちにし、アイデアを出すクリエイターと企業をマッチングできるイノベーションのシステムをつくる」「アイデアを仮想通貨でやりとりできるマーケットをつくる」ことを計画しているといいます。また、ideagramは今後、国内だけでなく海外にも展開していく考えです。
よろしくVISITS Technologies
これまでベータ版として提供してきたideagramを10月、満を持してリリース。松本代表取締役社長は、「独自技術のアルゴリズムを用いて、これまで算定できなかった創造力・アイデアの価値を定量化することができる」とアピールします。今後、企業向けにセキュリティを高めて提供していくとのこと。すでに引き合いも多く、展開を加速していく方針です。VISITS Technologiesは「ideagram」でイッポ前へ!