デジタルで顧客のビジネスの発展と、社会が抱えるさまざまな課題解決の両立を目指す。そうした思いを「Digital 5.0」のキーワードに込めた。経済発展と社会的課題の解決を両立させる国の「Society 5.0(ソサエティ 5.0)」の方針になぞらえたものだ。

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酒匂明彦
社長

 当社グループは、金融と医薬などに強いSIerである。ただ、既存事業の延長線上だけでは大きな成長は難しい。ここに新しいデジタル要素を採り入れ、既存事業にこだわらない新しいビジネスを立ち上げていく。

 例えば、当社インド法人では、インドに進出した英国の運輸会社向けにIoT活用型のサービスを提供。米国法人では同じくIoTを使った牛の健康管理に取り組む。当社が一部出資する米アフェクティバが開発する感情認識AIエンジンを活用したビジネスも立ち上がり始めた。アフェクティバとは中国での販売代理店契約も結び、中国市場への展開もスタートさせている。

 新しいところでは、砂漠でも野菜を育てられる「フィルム農法」の会社にも奨励金を出して支援するなど、スタートアップ企業との協業を推し進めている。少子高齢化や環境、エネルギー、農業、医療・介護など領域は問わない。ITを駆使し、社会のさまざまな課題を解決しようとしている会社と協業したり、グループに迎え入れるM&Aも継続していく。

 Digital 5.0領域の事業規模はこれからの拡大が期待できる。向こう4、5年で同新領域の売上高構成比を3割以上に増やしていく方針だ。