年頭所感

リアルタイムプラットフォーム

2018/01/24 09:00

週刊BCN 2018年01月15日vol.1710掲載

 昨今、AIやIoTといったキーワードが市場で本格的に議論されるようになったのは大きな変化だといえるだろう。遠い将来のことだと思っていたことが、すでに何らかの形で実現されている。

東 裕二
社長

 しかし、そうした時代において大きく伸びているのは、アマゾンやグーグルといった米国企業であるのも事実。日本では、メインフレームのような旧来型の基幹システムがいまだ大きなボリュームで存在しており、こうしたシステムのほとんどが、タイムラグのあるバッチ処理をベースとして稼働している。このままでAIを基幹系と結びつけるのもハードルが高く、新しいトレンドにどう対応していくのか、真剣に課題認識され始めている。

 当社は、もともと「リアルタイム」をキーワードとして創業時から活動してきた。今起こっていることをリアルタイムで捉え、それを基幹業務にどう取り込み判断を行っていくことの重要性が、AIやIoTの技術発展によってより高まってきた。そうしたことから、真の意味でリアルタイムの時代が到来しつつあると実感している。

 昨年後半頃より、毎日新聞やワールドといった新規顧客が増えてきた。この流れを大事に、われわれが過去培ってきたリアルタイムの知見を生かし、ビッグデータの戦略的活用を支援していく。これからは、リアルタイムにデータを蓄積・加工して多面的に活用できる企業が成長していくことになるだろう。これにうまく対応して、新規の顧客をよりスピーディに取り込んでいきたい。
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外部リンク

フューチャーアーキテクト=http://www.future.co.jp/