海外でのオフショアソフト開発は日本の情報サービス業界にとって欠かせない存在である。近年では、中国のみならずベトナムやミャンマー、フィリピンなどASEAN地域の人材を活用するケースが増え、開発委託先の選択肢が広がってきた。Free Business Incubator(FBI)の白井千晶代表は、長年にわたって培ってきたオフショアのノウハウをもとに、SIerが取り組むオフショア開発を支援している。(取材・文/安藤章司)
Company Data 会社名 Free Business Incubator(FBI) 所在地 東京都足立区 設立 2010年 事業内容 白井千晶代表は1991年に近畿大学理工学部を卒業。あさかわシステムズ、クボタシステムズ、サイバーテックの技術職を務めたのち、Free Business Incubator(FBI)を設立。SIerやソフト開発会社の海外オフショア開発を支援している。業界団体JASIPA(日本情報サービスイノベーションパートナー協会)副理事長。 URL:http://www.crowdia.jp/
案件特性で発注先を柔軟に選ぶ
白井千晶
代表
国内SIerのオフショアソフト開発は、中国への発注を手始めに本格化した。しかし、2000年代に入ると中国の経済発展が急激に進み、人件費の価格差を利用した開発コストの削減効果はほとんどなくなってしまう。コスト削減を主目的としたオフショア開発の中心はベトナムやミャンマー、フィリピンなどのASEAN地域へと移っていく。Free Business Incubator(FBI)の白井千晶代表は、こうしたオフショア開発の変遷とともに、活動の場をASEAN地域へと広げてきた。
海外でのオフショアソフト開発は日本の情報サービス業界にとって欠かせない存在である。近年では、中国のみならずベトナムやミャンマー、フィリピンなどASEAN地域の人材を活用するケースが増え、開発委託先の選択肢が広がってきた。Free Business Incubator(FBI)の白井千晶代表は、長年にわたって培ってきたオフショアのノウハウをもとに、SIerが取り組むオフショア開発を支援している。(取材・文/安藤章司)