今年は、お客様、パートナー様と一緒に取り組むことがより重要になると考えている。ニーズが高まるAI、IoT、デジタルトランスフォーメーション、ブロックチェーンなどは新しい分野なので、われわれIT業者も成果に結びつく正しい取り組みの答えをまだ持っていない。一方、お客様にとっても明確な要件定義を出すことが難しい。こうした案件はお客様とともにプロジェクトを進めていく必要がある。お客様との新たな関係性が今年のキーワードだ。

田中啓一
社長
 新しい提案方法として、社員にはデザイン思考を身につけてもらいたいと考えている。昨年は約6週間にわたる「DT(Design Thinking)キャンプ」を、約120人の社員に対して実施。体験・体感を通してデザイン思考のプロセスを学んでもらった。今年はそれを実践に移す。

 もう一つ、ブームとなりそうなのがAPIエコノミーだ。国内のパートナー企業だけではなく、海外企業、ときにはお客様や競争相手との連携、情報交換が重要になる。具体的な取り組みとして、クリニック向け「CARNAS健診クラウドサービス」を1月に提供し、日本医師会の「ORCA」とAPIを利用した患者属性連携を19年中に実現する予定だ。

 機器のお守りに追われている情報システム部は、機器管理を自動化したり、アウトソースすることで業務に余裕が生まれ、これまでSIerに任せてきた業務を行うようになる。今後、担当領域が小さくなることを見越して、SIerは今後の生存領域を考える必要がある。