何ごとも「お客様視点」で捉えていくよう常日頃から肝に銘じている。いま起こっているデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流も、「お客様視点」で見ていくことが大切だ。お客様の多くは、従来のビジネスモデルが通用しなくなる時代が目前に迫っているとの強い危機意識を持っている。これは非常に健全なことであり、当社はこれまで蓄積したさまざまなデータを、IoTやAIなどのテクノロジーと有機的につないでお客様の変革を支援していく。

多田尚二
社長
 経済産業省が18年9月に発表したDXレポートでは“2025年の崖”の問題を提起している。複雑化、ブラックボックス化した既存システムの維持・管理にIT投資を続けていくと、社会全体のデジタル変革が実現できないばかりか、25年以降、莫大な経済損失が生じるということを示唆しているものだ。

 お客様の多くは、IoTやAIなどのテクノロジーを駆使して、DXに耐える新たなビジネスモデルを創造するモチベーションが高まっており、当社にとっても大きなビジネスのチャンスとなる。また、20年の実用化が予定されている第5世代移動通信システム「5G」は、高速化と同時に多くの端末を接続し大量データをタイムラグなく通信できることから、IoTの普及を後押しすると期待している。

 今年度(19年3月期)は、中期経営計画の最終年度であるとともに、4月からは次期中期経営計画がスタートする。新しい技術をテコにDXを推進し、お客様の視点で新たな価値の創造により一層の力を注いでいく。