労働人口が減少していく中で、長期にわたり高いパフォーマンスを発揮してくれる人材の獲得は企業にとって重要事項。採用時にはそれを見極める必要があります。トランスは、ピープルアナリティクスサービスで活躍しそうな人・退職しそうな人を予測し、企業の人事施策をサポートします。
どんな会社なの?「HRデータ×分析」をしている会社です。
2018年設立のトランスは、ピープルアナリティクスサービス「TRANS.HR」を提供。採用応募者の入社後の活躍や早期退職を予測することができ、採用や配置などの人事施策に生かすことができます。
具体的にはまず、既存従業員のパフォーマンスの高さを分類し、適性検査の診断結果や面接結果などの採用データを基にして予測モデルを作成。その上で、応募者の採用データを予測モデルを使って分析することで、応募者の入社後のパフォーマンスや早期退職の確率を判定します。これによって長期間活躍し続ける人材の獲得をサポートします。なお、応募者のデータが蓄積されていくことで、予測精度も高まっていきます。
また、部署や職種が変わったときの活躍を予測することもでき、入社後の従業員の異動や配置を考える際にも活用することが可能です。
引き合いの状況は?IT・人材系の企業での利用が多いです。
昨年11月にクローズドベータを提供し、今年6月にベータ版の提供を開始しました。既存ユーザーとしては従業員数100人以上の規模の上場企業が多く、業種別ではIT・人材系の企業が多いそうです。「良い人材だと思って採用したがすぐに辞めてしまった」「もっと良い人に来てもらいたい」など、現状の面接精度に課題感を持ち、自社と考え方がマッチする人を採用したいと考える企業からの引き合いがあるということです。
今後の方向性は?
データ分析の予測精度を高めていきます。
短期的には、分析の元となるデータ量を増やし、予測精度を高めていく方針です。将来的には蓄積されたデータを生かし、採用応募者自身がどの会社に行けば活躍できるか分かるような仕組みを作っていきたいと考えています。
よろしくトランス
前職のクラウドワークスに8人目の社員として入社し、その後200人規模になるまで従事していた塚本さん。採用やマネジメントにも携わっていましたが、「よく外す」「採用が下手」と言われていたそう。そこでもともと専門としていたデータ分析で採用を改善できないかと思い、実際に分析してみたら「ある程度予測ができそう」と手応えをつかんだことが創業のきっかけになったそうです。TRANS.HRを通じて、企業と採用のミスマッチをなくしていこうとしています。トランスは「ピープルアナリティクスサービス」でイッポ前へ!