店舗や工場、病院といったユーザー企業の現場レベルで、リアルとデジタルの融合が一段と進む年になる。日本は「現場が強い」と言われているが、戦略に長け、全体最適を重視する欧米式のデジタル化に加え、現場に強い日本の特色あるデジタル化が進むことが期待されている。そうした意味で「デジタルのさらなる加速」をキーワードとした。

本間 洋
社長

 現場では、すでにシステムが稼働しており、最新のデジタル技術とどううまく融合させるかの“掛け合わせ”がカギになる。現場で受け継がれるノウハウや人材は最大限に活用しつつ、デジタルによって変えるところはスピード感をもって変える。私はこれを「変わらぬ信念、変える勇気」と表現し、NTTデータの日々の営業やSEの仕事で心がけるように社員に伝えている。

 デジタル技術に関しては、世界53カ国・地域に展開するNTTデータグループの業種や業務の知見を横串で集約するデジタル・ストラテジー・オフィス(DSO)を設置。健康医療や金融、小売りといった重点8分野を中心に、リアルとデジタルの融合に役立つ商材やサービスの創出に努めている。これまではGAFAに象徴されるようにサイバー中心で進んできたが、2020年は現場の業務レベルでのデジタル化への転換が一層加速する。

 人材面では、ユーザー企業の業務やビジネスをより深く知る人材育成に力を入れるとともに、ユーザー企業にも高度なデジタル技術の知見を持つ人材を増やしてもらうよう、共に力を合わせて取り組んでいく。