デジタルトランスフォーメーションの取り組みが本格化する中、新技術において市場の一歩先を行く付加価値をいかに生み出していくかが重要になる。

今城義和
社長

 中期経営計画の2年目となる2019年は、先端技術の研究開発を通じて、新たな技術力を身に付けることを目指してきた。4月にはAI・IoTにおける基礎研究から応用技術の開発を目的とした「先端技術研究所」を設立し、ユーザー企業を巻き込んで研究開発を進めている。さまざまな業種の専門企業によるフィードバックで、実際のユースケースに即したソリューションが完成しつつある。

 一方で、19年は業務提携などの協業を通じて社会のニーズを深掘りし、当社の技術力を発揮する事業領域の拡大に取り組んできた年でもある。運輸や製造などの領域で受託開発の案件を進めつつ、一部のユーザー企業と合弁会社を設立した。そのほか、クラウドERPを手掛けるITベンダーとともにコンサルティングスタッフの育成拠点を開設し、来年度中には200人規模体制まで拡大させる見込みだ。

 先端技術を追い続けるだけでは本当にユーザーが求めるシステムを構築できない。彼らの業務を知り理解する必要がある。研究開発の段階でユーザーの声を反映しつつ、多くのパートナーと協力して市場にソリューションを提案していく。20年は中期経営計画の最終年度である。技術の「新化」とユーザーニーズの「深化」により、長年の取り組みを結実させ、NSDが持つ「真価」を発揮していく年としたい。