稼ぐ力が着実に高まってきた。今年度(20年3月期)営業利益は、昨年度に引き続いて過去最高を更新できる見込み。今年度までの3カ年の中期経営計画では、衛星測位とIoT、公共、医療、メディアの5つを重点領域と決めて、強みを前面に押し出したのが粗利増に大きく役立った。当社の社名である“コア”と掛け合わせて五つの“コアビジネス”と呼んでいる。

松浪正信
社長

 いくつか例を挙げると、衛星測位では、日本の準天頂衛星システム「みちびき」の一層の実用化に向けて、衛星測位システムを開発するベルギーのセプテントリオ社との提携を19年10月に発表。当社の衛星測位の技術と、世界規模でビジネスを手掛けるセプテントリオの技術を組み合わせることで、より信頼性の高い測位システムの構築が可能になる。

 IoTでは、においセンサーの技術に強みを持つフィガロ技研と協業している。食品の香りを数値化したり、運輸業のドライバーのアルコール検知、ホテルなどで空気の清浄度合いを監視するといった用途開発に注力。医療でも、強みとする電子カルテで、今年度に入ってすでに8病院の新規案件/他社リプレースを獲得することができた。

 強みを伸ばすことで人材が育ち、技術力が上がり、結果として利益率も高まる。20年4月からの新しい中期経営計画では、コアビジネスをもう2つ増やして七つに増やす予定だ。強みを「スケールアウト」することで次期中計では営業利益率14%程度を目指していく。