ソフトウェア開発でアジャイルの手法を取り入れる企業が増えています。2016年設立のオーティファイは、AIを活用したテスト自動化ソリューションを提供し、製品リリースサイクルを早めることを支援します。近澤良・代表取締役CEOに話をうかがいました。
Company Data会社名 オーティファイ
設立 2016年9月
所在地 東京都中央区(日本法人)
事業概要 ソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」の開発・販売
URL:https://autify.com/ja/ どんな会社なのAIを用いたソフトウェアのテスト自動化ソリューションを提供しています。
近澤 良
代表取締役CEO 「Autify(オーティファイ)」は、AIを使って、ソフトウェア開発におけるテスト工程を自動化するツールです。主に手作業で行われてきたテストを自動化することで、作業の効率化とともに短サイクルでのリリースを支援します。
2019年3月にベータ版、10月に正式版をリリース。提供から間もないながらも、導入社数は「もうすぐ100社を超えるくらい」になるそうです。
何が特徴なの?ノーコードで使えることや、メンテナンスをAIが行うことです。
特徴は、ブラウザーでの操作を記録することにより、コードを書くことなく(ノーコード)テストシナリオの作成が可能なこと。そのため、「エンジニアでなくても使える」と話します。 また、UI変更に伴うコードの変更を「AIが自動で認識」。自動でシナリオを修正することで「メンテナンスコストを下げる」そうです。
ほかにも、テスト結果画面をダウンロードする機能を使うことで、「いわゆる『Excelスクショ』をしなくてよくなる」と言います。
Autifyは、PC、モバイル端末の主要ブラウザーに対応。利用料金は実行する環境や回数で異なり、「月10万円前後くらいから利用できる」とのことです。
今後の方向性は「ユニコーン」になることを目指します。
現在、ユーザーの多くが国内の企業ですが、海外の顧客もいます。今年後半ごろからは、主に米国をターゲットとして海外展開にも注力する考えです。
会社としては、「一つのマイルストーンとして、(設立10年以内で評価額10億ドル以上の)ユニコーン企業になることを目指す」と近澤代表取締役。「実現できると思っている」と力を込めます。
よろしくオーティファイ
「技術の力で世界中の人々の創造性を高める」が、同社が掲げるミッション。Autifyでテストを機械に任せることで、人には「できるだけ創造的な仕事に時間をかけてほしい」と近澤さんは話します。
その実現に向けた進捗としては、「まだまだ足りていない」と評価。製品により磨きをかけ、Autifyで自動化可能な範囲を広げていく方針です。オーティファイは「AIを使ったテスト自動化ソリューション」でイッポ前へ!