人手不足が深刻な分野の一つ、コールセンター。カラクリは、AIチャットボットで単純業務を自動化し、現場の課題解決を支援しています。そんな同社のチャットボットの強みは、「正答率95%保証」を担保していること。小田志門代表取締役CEOに話を聞きました。
どんな会社なのカスタマーサポート分野の自動化を推進するSaaSソリューションの会社です。
小田志門 代表取締役CEO カラクリは2016年設立のSaaSスタートアップ。コールセンターなどカスタマーサポート分野の業務自動化を支援するAIチャットボット「KARAKURI chatbot」を提供しています。
何が強みなの
リリース前の段階で、「正答率95%」を保証していることです。
差別化ポイントは、本稼働前に、いろいろな聞き方による質問に対して、あらかじめ搭載した解答を提示するチャットボットの正答率について「95%」の性能を保証していること。これにより、「きちんと正しく答えることができるという品質を担保している」といいます。本稼働後は、同社のカスタマーサクセスチームが伴走しながら、高い正答率をキープできるように顧客をサポート。今年3月には、チャットボットの初期設計・運用を支援する新機能「AIアドバイザー機能」を追加しました。
導入実績は約50社が利用しています。
KARAKURI chatbotは18年2月に提供を開始。現在までに、大手企業を中心に約50社が導入しています。デジタル上を主な顧客接点の場とするECやネット系金融機関などでの利用が多いそうです。
今後の方向性は営業活動も強化していきます。
主要サービスとしてチャットボットを提供していますが、「それに付随して、カスタマーサポート分野を自動化させるソリューションを徐々に開発しており、一部はすでに提供している」とのこと。リテンションや分析を支援する機能など、ラインアップを拡充していく方針です。
また、これまでカスタマーサクセスに注力してきた中で、きちんと製品を使ってもらえれば効果は出るという手応えを実感。今後は営業活動も強化していく考えで、「1年後に150社の導入を目指す」と話します。
よろしくカラクリ
創業の背景には、小田さん自身がBPOを手掛ける会社に長年在籍し、オペレーターの人員不足やユーザーの満足度など、サポートセンターの課題を感じていたことがあります。そうした悩みをテクノロジーで解決しようと注目したのがチャットボット。競合がひしめく中で「性能保証」を掲げ、チャットボットの精度とそれを実現する技術力で、成長していく考えです。カラクリは「AIチャットボット」でイッポ前へ!