2014年設立のチュートリアルは、SaaS型のRPAを提供しているスタートアップです。クラウド上で利用できる使いやすさや、社内システムとも連携して使えることがユーザーから評価されているといいます。福田志郎代表取締役に取材しました。
Company Data
会社名 チュートリアル
創業 2014年11月
所在地 東京都中央区
事業内容 RPAソフトウェア Robotic Crowdの開発、運営、販売 RPA導入に関わるコンサルティングサービス
URL:https://tutorial.co.jp/
どんな会社なの
クラウド型のRPA製品「Robotic Crowd(ロボティック・クラウド)」を販売しています。
福田志郎 代表取締役
Robotic Crowdは、クラウド上で業務を自動化できるRPAプラットフォームです。「ブラウザーで設定から実行まで全て完了できるところ」が特徴で、利用端末のOSの種類を問わす利用することができます。
競合のクラウド型RPA製品との差別化点として、「スケーラビリティー」と「柔軟性」を挙げています。Robotic Crowdでは、基本的に同時に動かせるロボット数は2台までとしていますが、処理数の増加時には「1000台まで瞬時に増やすことが可能」。また、自動化するフローの中に人が行う作業を織り交ぜたり、APIやVPNを利用して外部サービスや社内システムと連携させたりすることも可能です。
料金は、業務自動化の対象となるプロジェクト数やアカウント数、利用可能な管理機能の種類などに応じて三つのプランを用意。2週間のトライアル期間も提供していて、活用・定着化に向けた支援も行っています。
導入実績は
約60社で導入されています。
Robotic Crowdは2018年9月に提供を開始。「比較的小さい規模のお客様から上場直前・直後のスタートアップの方々に利用いただいている」とのこと。業種では主に広告代理店やIT企業のユーザーが多く、営業・マーケティング用途で活用されているそうです。
今後の方向性は
「自動化」によりフォーカスしていきます。
RPA製品として、これまで特定の業務をRPAで自動化することを支援してきました。今後の展望として、「RPAの領域の外まで踏み込んだ業務効率化・自動化を提案できるようなシステムにしていきたい」と話します。
また、「今までは堅実に、1社1社と向き合った販売ができた。お客様からも良い評価をいただいている」と振り返り、「今後はより拡大に向けて動いていきたい」と説明。それに向けてオフィスの移転や、営業人員の採用強化を実施しています。
よろしくチュートリアル
4年前ごろから他社のRPAソフトを活用したインテグレーションを行っていた同社。そうしたなかで「用途によってはブラウザーだけで完結するような簡易なのものがマッチしているケースがあった」ことから、クラウド型RPAの提供に至ったそうです。ビジョンとして「自分らしい生き方をクリエイトする」を掲げ、「世の中の面白くない仕事やスキルアップしない仕事をロボットに置き換え、人がクリエイティブにやりがいを持って働ける社会を目指したい」と福田さん。チュートリアルは「クラウド型RPA」でイッポ前へ!