2017年設立のZENKIGEN(ゼンキゲン)は、Web面接サービスを提供し、企業のオンラインでの採用活動を支援しています。加えて最近は最適な面接ができるよう面接官をサポートするAIの開発にも注力。野澤比日樹代表取締役に話を聞きました。
どんな会社なの
就職活動向けのWeb面接サービスを提供しています。
野澤比日樹 代表取締役
ZENKIGENの提供する「harutaka(ハルタカ)」は、企業のオンライン採用を支援するツールです。主な機能として、応募者が動画を撮影して、企業が設定した質問に回答できる「エントリー動画」や、応募者とリアルタイムにオンライン面接ができる「ライブ面接」があります。そのほか、エントリーシートの作成や応募者の管理、メール送信、応募者からの質問への回答やシステムのログイン状況の分析などもあり、「人事向けの機能が満載」と説明します。
強みの一つは、専用アプリのダウンロードが必要なく、応募者がブラウザーベースで簡単に利用できること。また、「採用管理システムとの連携を重視している」と言い、現時点で10種類以上のシステムと連携、「いつも使っているシステムから面接動画を見ることができる」と話します。
導入実績は
400社近くの企業が導入しています。
harutakaは17年10月にローンチ。無料提供はせず有料契約のみで、約400社の企業が導入しているそうです。そのうち半分ほどは、従業員数1000名以上の企業とのこと。ユーザーからは、「シンプルなデザインによる操作性」が特に評価されているといいます。
今後の方向性は
AIを使ったプロダクトの開発に力を入れています。
同社では現在、面接官をサポートするAI「ZIGAN(ジガン)」を開発中。採用応募者に対して良好な面接の体験を提供できるよう支援するAIの提供を目指しています。
具体的には、Web面接時の動画をAIが解析して面接官にフィードバックすることで、面接体験の改善をサポートします。「400近くの特徴点を抽出し、その変化量を算出して数値化。それを行動心理学をベースにAIが分析して、最終的には面接官本人にフィードバックする」形になるとしています。
こうした機能を含め開発を進め、「1年程かけて完成させてリリースしていきたい」と話します。
よろしくZENKIGEN
17年10月から提供しているharutakaですが、この新型コロナウイルス禍でユーザーが急増したそう。「(Web面接は)3年後くらいに一般化すると考えていたが、それが一気に来た。完全オフラインにはもう戻らないだろう」と話し、今後のビジネス展開にも期待を示しています。ZENKIGENは「Web面接サービス」でイッポ前へ!