年頭所感

【2021年 年頭所感】 富士ソフト AIS-CRMで真価を問う

2021/01/08 09:00

週刊BCN 2021年01月04日vol.1856掲載

 デジタル化の動きにより弾みがつく年になる。一連のコロナ禍で多くの人がリモートワークを実際に体験。「クラウドは危険だ」との意見がいよいよ少数派となり、「どうすればクラウドを安全に使えるのか」といった考え方へと変化している。東日本大震災の衝撃が落ち着いて以降、7~8年続いてきた緩やかなデジタル化の流れとは一線を画す動きとなると見ている。

坂下智保 社長

 キーワードで挙げた「AIS-CRM(アイスクリーム)」は、AI/IoT/セキュリティ/クラウド/ロボット/モバイル・オートモーティブ(車載)の頭文字をとったもので、注力している技術分野だ。クラウドを安全に使うには、情報セキュリティの見直しが欠かせない。当社も従来の境界防御型からゼロトラスト・ネットワークへの切り替えを急いでいる。アプリケーション単位での認証や振る舞いの検知、なりすましの防止といった機能を大幅に強化できる。

 モバイルやロボットの文脈で言えば、5G(第5世代移動通信)技術を使って工場やプラントのロボットを遠隔で操作したり、IoTの端末がより上位のシステムと一体的に稼働するケースが増える。自動車についても、従来の車内で完結していたシステムから「CASE」と呼ばれるネットワーク化されたシステムへの移行も、その動きの一環だと言える。

 当社はハードウェアと密着した組み込みソフトから、上位のアプリケーション層まですべてをカバーできる技術、人員を擁している。強みとするAIS-CRMの真価が一段と試される年となる。
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外部リンク

富士ソフト=http://www.fsi.co.jp/