2019年は特需気味で、20年はその反動を覚悟していた。そこにさらにコロナ禍が加わり、厳しい1年になった。ただ、秋以降は少し盛り返し、新しい仕組みの準備もできたので、21年はV字回復を目指す。

宇佐美愼治 社長

 具体的には、当社の製品は顧客に対面営業を行いながら理解してもらう提案をしているが、その機会が取りにくくなってしまった。サポートの面でも、顧客と接する部分が削がれてしまった。

 営業面では、オンラインセミナーやコンテンツづくりに力を入れた。リモートでのデモの機会をつくるための営業なども進めた。かつてない動きをずいぶんとした印象だ。

 製品については、情報系の統合グループウェア「eValue V」のクラウドサービスを20年7月にスタートさせた。基幹系の「SMILE V」との連携がもともとの売りで、eValueのワークフローをクラウド化すれば、顧客のニーズとマッチするだろうと考えたことが開発の理由だ。

 しかし、クラウドが爆発的に増えたわけではない。現実的には、どちらかというとまだオンプレミスでビジネスを伸ばしているという傾向にある。

 21年は、デジタルトランスフォーメーション推進の機運が高まるとみているので、流れに乗るためにはクラウド製品のラインアップの強化が必要だ。21年1月には、基幹系クラウドのサービスインを予定している。オンプレとの併売を進めつつ、各製品を順次クラウド化していく。21年はクラウドビジネスの立ち上がりの年になる。