新しい3カ年中期経営計画が始まる2021年のキーワードは「躍動」とする。SI事業を巡っては、アジャイル開発の手法や、ローコードツールを駆使する割合が増え、コンテナ型仮想化を活用する比率も高まっている。収益モデルも従来の一括的な請求から、月額課金への移行が一段と進むと見る。こうしたなか、当社は躍動感をもって常に最新の技術を追求し、ビジネススピードをより一層高めていく年としたい。

東上征司 社長

 SIの構造的な変化は、アジャイル開発の手法を用いたプロジェクト数の割合の増加に端的に表れている。例えば、あるSI案件で大手コンピューターメーカーは昔ながらの要件定義ありきのSIを提案。当社はアジャイル開発とローコードツールを組み合わせて「すぐにプロトタイプをお見せできます」と提案したところ、顧客は当社を選んでくれた。その後も類似したケースが多く出てきており、競争優位性が高まったことを実感している。

 アジャイル開発は、変化に対して機動的に適応できるよう、随時開発を続け、完成度を高める手法であることから、一定の範囲内であれば月額課金でSIサービスを提供する方式と相性がいい。すでに請求書や納品書などの発行といった定型的な業務のSI案件については、月額課金方式での提供を始めており、徐々に応用範囲を広げていく。

 顧客満足度を反映するように、当社のアジャイル開発は、従来型SIに比べて粗利が改善している。改善分は従業員の報酬に反映し、給与水準についても業界トップクラスを目指していく。