「富士フイルムビジネスイノベーション」に4月1日付で社名を変更するとともに、国内営業部門と国内の販売会社全31社を統合した「富士フイルムビジネスイノベーションジャパン」を発足させる。国内ではマーケティング機能を一段と強化し、グローバルではアジア太平洋に限定していた営業範囲を全世界に広げる。米ゼロックス以外へのOEMも視野に入れる。

玉井光一 社長

 新社名にビジネスイノベーションの文字を入れたのは、「常にビジネスに革新をもたらす存在であり続ける」との思いからだ。例えば、駅やビル構内に設置する個室型ワークスペース「CocoDesk(ココデスク)」では、コロナ禍の分散ワーク需要に後押しされて、コロナ前に比べて利用登録数が約15倍に増えた。

 また、当社主力の文書管理ソフトウェア「DocuWorks」と複合機を組み合わせ、ファックスをどこでも閲覧できるサービスは、コロナ前に比べて7倍余り引き合いが増えた。全国のセブン‐イレブンで使えるネットプリントも、リモートワーク環境での出力先として法人契約が増加中だ。

 複合機を中心とするハードウェアの技術革新にも引き続き力を入れていく。2020年9月には、米国の情報セキュリティ基準「NIST SP800-171」で最高評価を日本企業として初めて取得。さまざまな情報が集まる複合機のセキュリティ強度を客観的に示すことができた。新体制、新会社が始まる21年は、ソフト・ハードの両面でより大きなイノベーションを巻き起こしていく。