米国には日本のiモードのような携帯電話でウェブアクセスを簡単にするサービスは存在しない。やはりネットワークというとパソコンを意味することになる。企業内のコンピュータが、デスクトップからノートパソコンにかわってゆくなか、重要になるのがコンピュータの移動性だ。携帯電話の普及、常時接続のWANカードが普及するなか、よく見ると社内は未だにケーブルが走っているというケースがある。しかし、社内LANもワイヤレスの時代が来ているのである。

 ワイヤレスLANでは、ケーブルとジャックの敷設工事が不要になる。ケーブル敷設は、米国でも大きな投資なっているのだ。壁の中に配線をする場合は業者に頼む必要がある。例えば、50坪ほどの事務所に20台のパソコンを接続するための配線工事に数千ドルが必要だ。コスト面よりも大きなメリットは、社内でパソコンを自由に持ち歩けることだ。自分のデスクだけでなく、会議やお客様へのデモにしても、回線の確保は必要ない。これは社内でのコミュニケーションの効率アップにつながることは言うまでもない。

 今のワイヤレスLANは11Mbpsの通信速度をもっている。一般の仕事をするには十分だ。私の会社にも最近ワイヤレスLANの導入を行った。最初は不安もあったが、導入した日から、今まで何をしてきたのかと思うほど接続は安定しているし、スピードも十分だということがわかった。

 現在ワイヤレスLAN用PCカードは、米国では100ドル前後で販売されている。アクセスポイント側は200ドルといったところだ。また、IBMのThinkPadなどは標準でワイヤレスの接続機能が準備されている。大きなオフィスから小さな事務所まで、これからの社内情報交換はワイヤレスの時代になったと確信している。(米シアトル発)