パソコン量販店のソフトウェア売り場に行くと、ついつい“売れ筋ソフト”を探したくなる。しかし、迷った結果、買わなかったりする。

　こんな状況を改善してくれそうなのが、ソフトバンクBB（孫正義社長）がソフトウェア流通傘下にある全国のパソコン量販店約650店舗で2月から開始した「BCN AWARD 2004」の特設展示コーナーだ。

　BCN総研の実売本数集計に基づき、シマンテックや弥生、ジャストシステムなど昨年のトップベンダー数社が協賛して、自社のソフトを陳列している。やはりトップを獲得したのは、ユーザーの信頼を得たことの証左。「“衝動買い”しても失敗しないソフト」（ソフトバンクBB営業担当者）である。

　ソフトバンクBBは「低価格宣言！！」と題して、低価格コーナーも同時期に常設化。今後、売れ筋モノや季節モノ、キャンペーンモノなど、次々と売り場改革を積極化していく計画だという。

　しかし、ソフトバンクBB関係者には悩みが…。本当はハード売り場にもソフトを展示し、ハードとソフトの同時購入を図りたいのだ。だが、量販店はフロアーによりバイヤー（買い手）が異なり、なかなか踏み込めない。時にヤフーBBの情報漏洩事件が発生したが、ソフト売り場改革に影響がないかも心配事だ。