旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->70.富士伏流水と河口湖ラベンダー-(2)忍野八海

2004/08/09 15:27

週刊BCN 2004年08月09日vol.1051掲載

 白糸の滝の近くに、富士の裾野の巻狩りで曽我兄弟が親のかたきで工藤祐経を討った時に、隠れていたという岩があった。

 その夜は河口湖温泉の「湖山亭うぶや」に泊まった。展望大浴場から観る富士と、湖面に映る逆さ富士の景観は、さすがに高い稼働率を誇るJTB好評旅館の名に恥じない。夜は社友会メンバーと懐旧談に花を咲かせ、カラオケを楽しんだ。

 翌朝訪れた河口湖のラベンダーは残念ながら時期尚早で六分咲きだった(前回来た時は満開で素晴らしかった)。しかし湖に面しており、河口湖ハーブフェスティバルが盛大に開催されていて結構賑わっていた。暫くその辺りを散策した後、3番目の湧水池忍野八海に向かった。

 ここの風景はよく写真で報道されており、湧水は深い池を作っている。ここは近くに土産物店や飲食店が並び観光地化されていて、おいしい水飲み場は人が混んでいた。8か所の湧水池を探して各自思い思いに散策した。富士を背景にした池の風景は何度観ても素晴らしい。

 忍野村の一画、山合いにある天翔庵の手打ちそばは深い地下水(伏流水)を使っていて、大変好評だった。昼食後、バスは河口湖大橋を渡り、御坂峠を越えて山梨県一宮に入り、ここで童心に帰って桃狩りを楽しみ、帰路についた。

 今回は特にゆっくりした計画を立て、東京近郊の隠れた名所を訪ねた。幸い予想していた以上に好評だったのでホッとしている。
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