▼旅行社にツアープランの作成を依頼し、戻ってきた見積書を見て驚いた。プリントアウトされた紙を再利用しているのだろうが、裏には北斗子ではない名前の見積もりがプリントされている。旅行のスケジュールから金額、住所や電話番号が記載されたままで。自宅近くの営業所での話だ。もちろんその営業所では申し込みをしなかった。しかし、自分の情報が記載された紙を再利用しているのではないかと思うと、枕を高くして寝ていられない心境だ。

▼この話をしたら、識者の1人は、「それは個人情報アレルギーというものです」。名前、年齢、性別、住所、電話番号などはどこででも書いている。何かの申し込みをする際には最低これらの情報が必要になる。よからぬ人に渡したくはないが、これらの情報が漏れる可能性は高い。数々の個人情報漏えい事件を見れば、信用してもしきれないのが実情だろう。

▼個人情報保護法の全面施行目前になり、企業でも役所でも情報漏えい対策に必死だ。情報漏えい事件を起こしてしまえば企業イメージは損なわれ、社会的信用はがた落ちとなる。今回、自分が会ったこともない他人の情報を手にして慌てたが、明日は我が身か。

▼「情報漏えいしないためには、情報を持たないこと」とか、「情報は自分で管理しろ」などと言われる。しかし、生きている以上、情報は身についており、それがなければ社会生活はできない。あとはその情報を持っている企業なり役所なりに漏らさないように期待するしかない。個人情報保護法施行まで、あと1か月。対策はお済だろうか?