情報サービス産業協会(JISA)の新会長に棚橋康郎・新日鉄ソリューションズ会長の就任が決まった。4年にわたりJISA会長を務め棚橋会長にバトンを渡す佐藤雄二朗・アルゴ21会長兼社長もホッとした様子を見せる。アルゴ21の決算説明会の最後にも報道陣に向かって笑いながら、「今日はJISAのことなど質問はないの?」と軽口も飛び出すほど。

 アルゴ21の社長のポジションも6月23日付で野村総合研究所(NRI)の太田清史副会長を招請し、佐藤氏自身は取締役最高顧問に退くことになっている。

 2004年3月期には赤字転落したが、05年3月期で黒字復活。アルゴ21のトップとして業績回復にまい進するだけでなく、転換期のソフトビジネスにあってJISA会長として日中韓でのオープン・ソース・ソフトウェア(OSS)開発で合意するなど、JISAの活動も広げてきた。

 ところが日本のソフト産業に対しては、「基本設計技術が弱い。これが日本のソフト産業の弱点」と言い切り、「ここをしっかりさせないとソフト産業の構造は良くならない」と危機感を滲ませている。日本のソフト産業にとって、収益力のアップは大きな課題。業界を挙げて、産業構造の転換を図らなければならない時に来ている。5月30日はJISAの通常総会。新たなスタートとなるか。