「コンピュータは“大変革”の時を迎えた」、次なる戦場は「インターネットサービスだ」。ビル・ゲイツ会長は先月末、マイクロソフト経営陣にこう檄を飛ばした。鬼気迫るこの社外秘メモは、マスコミにリークされ、今週はこの話題一色となっている。

 ゲイツ氏の言葉を待つまでもなく、最近は猫も杓子もウェブ2.0だ。ネット熱が盛り返し、サンフランシスコで先月開かれたウェブ2.0会議では、30万円弱の入場券が完売した。

 ウェブ2.0はティム・オライリー氏が提唱するウェブの新潮流。ウェブ1.0が消費者向けコンテンツの集合体に過ぎなかったのに対して、ウェブ2.0はユーザー参加型サービスがメインとなる。代表例はグーグルのページランク、アマゾンの書評&推薦、先ごろヤフーが買収した写真共有APIのフリッカー(Flickr)だ。「巨大なオープンソース事業とも言うべき」(オライリー氏)特性をもつ。

 ウェブ2.0会議で話題騒然のZimbra社のメール用プラットフォームもエクスチェンジの対抗馬と騒がれるなど、小粒な新企業群が脚光を浴びている。

 健全な競争が戻ったのは何よりだろう。(米シアトル発)