日本オラクルはこのほど、大企業向けの新しいソリューション戦略「オラクルイオ」を発表した。同社は中堅企業向けに標準テンプレートの採用などで投資コストを抑えるソリューション戦略「オラクルネオ」を展開しているが、中堅中小向けのIT需要は、IT投資促進税制が今年度で終了し次の減税施策の見通しが立たないため、新たに大きな需要開拓につながらない。そこでその戦略を拡大して、ERP(統合基幹業務ソフト)需要が一巡したといわれる大企業向けに活路を見出すことにしたわけだ。

 新宅正明社長は、「大企業向けのERPは、顧客の投資が激減している。(情報システムの)ライフサイクルコストを大幅に下げられるメリットを提案する」と、成熟期に入った大企業の情報システム需要に切り込んでいく考えで、そのための専門組織も12月1日付で設置した。

 大企業の情報システムといえばカスタマイズの塊というのが通り相場。同じERPを使う企業の合併の際も、フタをあけてみたら全然違うシステムになっていたという話もある。「カスタマイズを抑えることでコストダウンできる。そこを訴えて導入意欲をあおっていく。(大企業の需要開拓が)オラクルの浮沈にかかわる」と新戦略にかける意気込みは激しい。