「『Google』はハッカーの玄関でもある」──。

 米インターネットセキュリティシステムズ(ISS)のダニエル・S・インゲバルドソン・技術戦略担当ディレクターは、最近のハッカー動向をこう指摘する。

 同氏の説明はこうだ。Googleに特定のキーワードを入力すると、ぜい弱性のあるウェブサイトが検索画面に登場する。その数なんと約1万4000件。ハッカーは、そのウェブサイトを狙うための具体的な手法を見つけ出し表記したうえで、ハッカー専用サイトにその情報をアップして販売する。これがハッカーの新しい手口というわけだ。

 ぜい弱性のあるウェブサイトとそこを突くための手法をセットにして、情報の相場価格は135ドルくらい。「この上がりでハッカーは高級車や自家用ボートを購入している」とか。

 スパイウェアやフィッシングなど最近のハッカーは「世間を騒がせたい」という願望を持つ愉快犯から、金銭目的の“真の犯罪者”に変化しているという。インターネットの普及で、数々のサービスが生まれ、多くのビジネスへとつながった。検索はインターネットの世界を格段に広げた最高の技術といっても過言ではない。

 Googleはその検索の世界で市場を席巻する。ハッカーにとってもそれは同様で、“ビジネスチャンス”に満ちた最高の技術といったところか。