年末商戦に向けて家庭用ゲーム専用機市場がヒートアップしているなか、オンラインゲームが“伏兵”として頭をもたげている。

 オンラインゲームはこれまで急増減するプレーヤーにサーバー設備が対応できず、動作が遅いなどのトラブルが絶えなかった。ところが高性能化したブレードサーバーや管理ソフトが状況を変えようとしている。

 プレーヤーの増減に合わせてブレードの稼働枚数を運用管理ソフトを使ってダイナミックに組み変える。アーキテクチャが新しいだけに、オンデマンドやグリッドコンピューティングといった最新技術を取り込みやすい。デュアルコアのプロセッサも処理速度向上に貢献する。

 ソフトバンクグループのオンラインゲーム運営会社イレブンアップはいち早くこの潜在力に気づき「真・三國無双」や「ゴルフだいすき!」などビックタイトル投入の準備を進める。拡販にはヤフーも動員する予定だ。

 技術的突破口を見いだしたオンラインゲームが据え置き型ゲーム市場に食い込み、専用機は「ニンテンドーDS」のように携帯型へと移行する可能性がゼロとは言い切れない。

 技術の進歩は往々にして過去の常識を覆してきた。汎用性に乏しく、恐竜のように重厚長大になった据え置き型の専用機をゲーム市場から追いやることになるのか?