一般消費者向けのセキュリティソフトが、主要メーカー各社から出揃った。各社の製品発表記者会見に参加し「今年は各社とも総じて力が入っている」と感じた。あるメーカー担当者からは、「これから関が原の決戦が始まる」と鼻息の荒い言葉も聞こえてくる。各社が例年にも増して力を入れる理由は何か?どのメーカーも表立っては口にしていないが、マイクロソフトの存在を意識しているはずだ。

 来年、マイクロソフトがコンシューマ向けのクライアントセキュリティの有償サービスを日本市場で開始する。加えて、来年1月にはスパイウェア対策などセキュリティ機能を強化した新OS「Windows Vista(ビスタ)」もリリースされる。強力なライバルの出現に、力が入らないわけがない。

 各社の幹部にマイクロソフトの新サービスと新OSの登場についてのインパクトを聞いてみた。「市場の活性化につながりウェルカムだ」(日本CAの長谷一生SMB&コンシューマー事業本部事業部長)、「機能面で当社製品が圧倒的に上回っており脅威ではない」(米マカフィーのトッド・ゲブハート・シニアバイスプレジデント)など、余裕の発言が多かった。

 マイクロソフトがどのような販売戦略を打つのか。余裕の発言に変化はないのか。セキュリティソフト市場を3-4年間取材している記者にとって、例年以上に関心の高い分野になりそうだ。