ソフトウェアのサービス化(SaaS)が注目を集めるなか、マイクロソフトのオンラインサービス「オフィスライブ」の試験運用が2006年12月11日にスタートした。エクセルやワードなどオフィスソフトとシームレスに連動するのが売りだ。

 「これでマイクロソフトもいよいよSaaSに本格参入か?」と勘ぐってみたくなる。SaaSは「ソフトウェア・アズ・ア・サービス」の頭文字。使った分だけの料金を支払うオンデマンドサービス方式のビジネスモデルである。ところが、マイクロソフトのライブでは「ソフトウェア・プラス・サービス」と別の概念を打ち出している。

 中身はオフィスと連動してホームページがつくれたり、取引先との共同作業スペースがネット上に持てる機能などがメイン。オフィス連携の部分を除いては他のISPやネット系の企業がすでに類似サービスを提供している。中小企業や個人事業主にとってはどれも便利なサービスだが、格段に目新しいわけではない。

 SaaSと異なるのは、パッケージソフトのライセンスを従来と同じように購入しなければこの便利なサービスが使えない点にある。しかもライブの上位サービスは有料。ライセンスとサービスの両方の代金を支払うユーザーも出てくるだろう。なるほどソフトウェアの料金に“プラス”してサービスを購入する二階建てのビジネスモデルということか!