今年1月にサンフランシスコで開催されたMacWORLD EXPOで Apple computer Inc.がApple Inc. に社名を変更したことを公表した。実態から考えるとすでにAppleという名前が定着しているので、大きなニュースにはならないが、コンピュータという言葉を社名から外すことで、コンピュータ会社から脱皮したことを意味している。

 それを実感させる出来事があった。家で使っているiBookのACアダプタが動かなくなってしまった。少し古い型だが、今年の冬は停電が多いことが原因で壊れたのだと思う。仕方がないので近くの 量販店、CompUSA に行ったら、旅行用のアダプタで車や飛行機の中でも使える高額なものしかない。もったいないから近くのAppleStoreに行って買うことにした。

店に入って、iBook用のACアダプタを買いたいと言うと、ものも見ないで「Apple.comでしか売っていない」との返事。すまないとかいう雰囲気はまったくなし。家電を作って売る会社になったAppleにPCメーカーとしてのサポートを求めるのはもう無理なようだ。寂しく思いながら、サードパーティ製のアダプタを買ってしまった。(サンフランシスコ発:ジャーナリスト 市村佐登美)