企業などの戦略的IT化を企画・実行するうえで重要なIT人材「ITアーキテクト」を育成するプロジェクト(PBL)教材の作成が進められている。総務省の事業を豆蔵が受託し、札幌市やマイクロソフトなどの協力を得て、1月末から2月初旬まで同市内のIT技術者を対象にβ版を使った実証を行い、今後、実践的・体験的に研修するプログラムに仕立てる計画である。

 今回の実証で利用したβ版は、文具店がITを利用して、幅広く日用雑貨を販売する受発注システムを構築するという想定だ。受講者がITアーキテクトに扮し、発注者である経営層の要望を受けて、プロジェクトを回す。

 このPBL教材だが、イメージとしては「RPG(ロールプレイングゲーム)」だという。ITアーキテクトになるには、ITSS(ITスキル標準)の高レベルな技術力やプロジェクト管理の経験が最低限必要になる。

 しかし、札幌市の受託開発ベンダーは、下請けが大半を占め、こうした経験をすることが困難だ。

 こうした不足分をこのPBL教材で補うことで、ITアーキテクトを大量に育成できるという。札幌市は来年度から、この教材を利用して新たな高度ICT人材育成事業を開始する。このような取り組みによって、スキルの底上げができ、全国的なIT人材不足の課題解決につながることに期待したい。