NECとNECアクセステクニカがFAXの新製品「ネットワークスピークス」を8月下旬に発売する。紙に書かれた文字やイラストを携帯電話やパソコンにメールで送信、携帯電話やパソコンからのメールを受信・印刷できるのが特徴だ。

　パソコンや携帯電話を使わない高齢者が最も適したユーザーだ。「祖父母が遠くに住んでいる孫とのコミュニケーションで購入することを想定した」（NECアクセステクニカの山本進義・マーケティング本部販売推進部主任）という。

　FAX業界でインターネットに接続できるようにした製品は今回が初めて。「NECグループとしても大きなチャレンジとなる。成熟している国内FAX市場の活性化にも貢献したい」との考えを示す。

　ただ、1つ難点がある。メール送受信用にメールアドレスを取得しなければならず、パソコンと同様にISPと契約しなければならないということだ。パソコンを活用しないユーザーが果たしてISPと契約するのだろうか？これが解決できれば、画期的な新製品として市場で普及するだろう。（真）