家電品、食料品、ドッグフードなど幅広い分野で中国製品の品質が疑われている。一般に企業は、品質や製品の製造責任を全うするために品質管理者が品質を管理するはずなのだが、中国の場合これが当てにならない。品質管理者は実は会社の利益のためでなく、顧客の利益のために機能している場合も結構多い。

 通常、LCDパネルやメモリは、品質グレードによって選別、異なった価格帯で販売される。品質管理者が顧客と一体で不正行為を行う場合は、わざと検査結果のグレードを落とす。実際はAグレードなのに、Bグレード製品として判定する。この判定に沿って会社は、相応の価格で出荷してしまう。最終的に顧客側は、Aグレード品が安く手に入る。そして品質管理者は、顧客からなんらかの謝礼を受けとる。

 そのほか意図的ではないかもしれないが、検査体制が不備のため不良品を出すことも多い。

 そこで、客側が工場に出向いて検査するか、公正と言われている第三者の検査会社に検査を委託することになる。有名な欧米の検査会社は、品質の悪い中国製品のおかげで活況を呈している。中国の製品が安定しない限り、ビジネスの持続が約束される皮肉な構図だ。(台北発)