SaaS/ASPおよびSOA普及促進団体「SOABEX研究会」が1月下旬に開いたパネルディスカッション。パネラーとして登場したセールスフォース・ドットコムの宇陀栄次社長は、今後の事業戦略を尋ねられ、「技術や販売戦略をどう練るかよりも、重視しているのはユーザーに向けて使いやすいものをいかに提供するか。その後、どういうふうにして分かりやすくPRするかだ」と説明。「セールスフォースに入社してからあまりIT専門用語を使わなくなった」とも。

 複雑で分かりにくい印象をユーザーに与えがちなIT業界の根本的な問題解決の必要性を主張する。「食品や自動車など他産業の企業がどういうふうに新しい商品をつくり、PRするかについて、ITベンダーの動向よりも気にしている」とも持論を展開する。

 セールスフォース・ドットコムは、ソフトをSaaS化しサービスとして提供するためのプラットフォームを手がけたことで、一躍脚光を浴びる存在に変貌した。ただ、「単なるプラットフォーム貸しではダメ。スペースを貸し出すだけでなく、人を集める能力もプラットフォームベンダーには求められる」と気を引き締めている。