立ち話

日本通信 三田聖二社長

2008/05/05 19:47

週刊BCN 2008年05月05日vol.1234掲載

 上場から3年を迎えた日本通信。予想に反して、業績が伸び悩んでいる。不振の現状を「失われた3年」と、三田聖二社長は嘆く。

 今年度(2008年3月期)通期業績は、売上高で34億1700万円(前年度比14.5%減)と減収、営業損失8億9600万円(前年度は6億2100万円の損失)、経常損失10億6900万円(同5億9900万円の損失)、最終損失19億5000万円(同12億7200万円の損失)と赤字幅が広がる。「データ通信で遅れが生じた」。通信業界にも非があったかもしれない。NTTドコモとの相互接続に関して、協議開始から基本合意を交わすまで約2年半の月日を費やした。

 NTTドコモとの相互接続を果たし、いよいよ成長路線を敷くことになる。そのためにも、自社ブランドで携帯電話サービス事業を手がけることも明らかにしている。“モバイルイネイブラー事業者”として設備事業者や端末開発ベンダー、販社などとのパートナーシップを深めていく方針だ。

 「MVNOは2011年に1兆円、15年に2兆円という市場規模になる」。巨大な市場へと変貌することから「当社が1000億円規模企業になるのは夢ではない」と壮大な目標を掲げる。
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