8月24日に閉幕した北京五輪で、宿敵米国を倒して念願の金メダルを獲得したソフトボール。今大会初の球技でのメダルとあって、号外が出るほどの熱狂ぶりで、9個目の金メダルに列島が歓喜した。

 選手とスタッフ含め21人は全員アマチュアで、企業・団体に所属する。実は、このメンバーのなかでスタッフ3人と選手3人の合計6人もの人材を送り出しているIT企業の一事業部門がある。日立製作所のソフトウェア事業部だ。斉藤春香監督をはじめ、決勝で活躍した山田恵理選手が日立の社員で、山田選手は統合システム構築基盤「Cosminexus」の開発部門に籍を置いているとか。

 日立は1980年代中頃に、女子ソフトボール部を設立。その当時は、まだ五輪の正式競技にもなっていないマイナースポーツを、「ソフトがソフトを支援するという半分シャレ感覚で始めた」(当時を知るソフトウェア事業部の幹部)そうだ。設立から四半世紀が経ち、金メダル獲得チームのメンバーを6人も送り出したソフトウェア事業部も「感慨深いものがあった」(同)という。8月1日には選手とスタッフを招いて壮行会を開催、試合中は、テレビが設置された社内食堂に社員が集まって応援したほか、事業部長は有給休暇を取って北京に飛んだ。

 ソフトがソフトを支援する――。半分シャレで始まった取り組みが、金メダルに大きく貢献したのだ。(鈎)