立ち話

インフォベック 小林晃社長

2009/02/23 15:38

週刊BCN 2009年02月23日vol.1273掲載

▽…「国内のIT産業には『逆風』が吹き荒れているが、後ろに向き直れば『追い風』になる」。インフォベックのERP(統合基幹業務システム)「GRANDIT」を開発・販売するベンダーの71社・220人が集まるパートナー会で、「ここが知恵の発揮のしどころだ」と、逆風に立ち向かうようハッパをかけた。

▽…続けて、逆風を追い風に転じる要件として「少なくとも三つある」と、次の事柄を挙げた。一つは景気悪化でユーザー企業にコスト削減意識が芽生えてERPに出番が巡ってくること。残り二つは、ユーザー企業は「景気を浮揚させるために次の準備をするはず」ということと、「コンプライアンス」の重要性が増すことという。

▽…三つ目の「コンプライアンス」に関連しては、米国も対応を決めて国などが表明している「『国際会計基準(IFRS)』に国内企業が対応する必要性が出てくる」と、いまから「会計コンバージェンス」に向けて、グループ企業を多くもつ株式上場企業から先行して需要が現れると見ている。同社はこれらの機能をいち早く開発し、次の「GRANDIT」のメジャーバージョンアップなどで対応していくと公表した。

▽…「GRANDIT」は今年度(2009年3月期)は前年度に比べ「200%成長する」と、導入社数が倍増するとの見通しを示した。今後は「ラージアカウントを一本化できる」と、大規模システム案件の獲得にも力を注ぐ。(谷畑良胤)
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