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<ニュースその後を検証>TKC 市町村合併商談が沈静化 フロント系受注にシフト

2009/03/30 15:38

週刊BCN 2009年03月30日vol.1278掲載

●2005年4月4日 vol.1083 8面にて報道

 作家・高杉良のノンフィクション小説「不撓不屈」で題材になったITベンダーとして知られるTKC。同社は前期(2009年9月期)決算までで“前人未踏”ともいえる「30期連続増収増益」を達成した。

 大別すると、会計事務所と自治体向け事業を抱えているが、両事業の片方に暗雲が立ち込めた出来事があった。市町村合併である。本紙はこの時期、「市町村合併で最も影響を被るSIerはTKC」と判断し取材を行った。それが週刊BCN(05年4月4日号)で報じた「TKC 市町村合併商談が沈静化」の記事だ。

 TKCは全国で合併が始まる前まで、約260市町村の基幹システムを運用していたが、05年当時、「最終的に150市町村程度に減少する」との見通しを公に初めて明らかにした。同社がシステムを預かっていた自治体は、中小規模が大半で「吸収合併される側」が多かったことが影響した。

 ところが、同社はすでに善後策を打っていた。「基幹システム需要は一段落する」ものの、「電子申請などフロントシステムのIT需要はこれから」と標的を変更。昨年末現在で「eLTAX」を利用する市区町村の半数に地方税電子申告支援サービスを導入するなどで難を逃れた。(谷畑良胤)
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