●2007年4月16日 vol.1183 1面にて報道
CSAJ 「SaaS研究会」発足

 クラウド/SaaSは、いまやIT業界で“常識”となっている。2年半前までは「SaaSとASPとは何が違うの?」などといった、初歩的な論議が業界内でなされていた。現在、そのような疑問を呈するベンダーは見当たらなくなったと言っていいだろう。

 国内のIT業界でクラウド/SaaSへ向かう速度を高めたきっかけの一つになったのが、「週刊BCN」(2007年4月16日号)が特ダネで報じたコンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の「SaaS研究会」発足であった。

 当時、CSAJ以外にもSaaS/ASPを技術的な観点から検証・推進する団体は存在した。メーカーと「売り切り型」の「売り手」のビジネスモデルが、どう変わるかまで議論できていたのが同研究会の特徴だ。

 活動の一環として、CSAJなどでデータセンターを保有し、アプリケーションを実際にデリバリするまで検証した。これがモデルになったかどうかは定かでないが、経済産業省の「J-SaaS」は、同研究会の流れを汲んでいるようだ。「J-SaaS」自体は、多くのソフトベンダーが参加したにもかかわらず、ユーザー企業の利用率が目標に達していない。思うように「売り手」を確保できなかったことが要因だ。(谷畑良胤)