ストレージ関連製品メーカーのEMCジャパンは、日本国内におけるミッドレンジ・ストレージ市場でのシェア獲得に注力している。世界ではミッドレンジ・ストレージにおいてトップシェアを誇る同社。だが、諸星俊男社長は「ミッドレンジ・ストレージで、シェア1位ではないのは日本だけ。2~3年で1位になりたい」と強い調子で語る。
日本でシェアが取れないのはなぜか、と記者から問われた諸星社長は、「EMCはハイエンド・ストレージから入り、そのマーケットシェアをもっている」としたうえで、「これまで直販が中心で3年前からチャネルビジネスを強化しているが、まだ結果が出ていない」と話した。
日本のユーザー企業は「EMC=ハイエンド=高い」というイメージを抱いていることも一因。諸星社長は、「高価格というユーザーの意識は完全には払しょくできていないが、EMCは価格面でも十分に競争力がある。今後はこの認識が変わるだろう」と断言する。(鍋島蓉子)