北斗七星

北斗七星 2010年8月23日付 Vol.1346

2010/08/26 15:38

週刊BCN 2010年08月23日vol.1346掲載

▼「株式会社ミクシィが自己破産申請」――。国内SNS最大手のミクシィが運営する「mixi」が、お盆休みのど真ん中にシステム障害で止まった。利用者の影響が甚大だったためか、こんな“デマ”がまことしやかに飛び交い、一時はIT業界内はおろか、日本全体が騒然となった。競合の「Ameba」を運営するサイバーエージェントの社長も、この騒ぎに便乗した。「アクセスが過去最高」と、ツイッターでつぶやき、mixiユーザーの取り込みを図ったほどだ。

▼今回の事故は、いみじくもソーシャルネットワークが社会に深く根づいていることを知らしめた。おそらく、多くの人が真偽を確かめずにツイッターでデマをそのまま流してしまい、騒ぎに拍車をかけたのだろう。mixiはともかく、ツイッターも今はある程度のモラルが保たれている。だが、「2ちゃんねる」のようなタイプに変質しないとも限らない。

▼ミクシィの発表によれば、アクセス増大によるデータベース障害が事故の原因という。最大のアクセス負荷を計算したうえで構築しているはずのシステムが止まったことは、クラウド社会に影を落としたといえよう。

▼個人利用なら1日のSNS利用ストップは我慢できる範囲内。だが、ビジネス利用の場合は会社存続の危機だ。ツイッターもよく止まるし、iPhoneも月に何度か止まる。OSやシステムが未熟なのだろう。ITシステムは必然的に雲の向こうに向かう。クラウド時代への備えが必要だ。
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